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ロレックス サブマリーナー「青サブ」は不人気?歴史や派生モデルを紹介

不人気説の正体と 青サブ 40年の歩み

「青サブは不人気らしい」

時計好きの集まりで、そんな話を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

ロレックスのサブマリーナーに、青い文字盤とベゼルを組み合わせた通称「青サブ」。

誕生から40年近く、ほとんど姿を変えずに作り続けられてきたこの時計が、本当に不人気なのか。

長年時計を見てきた私に言わせれば、答えは「とんでもない」です。

ただ、そうした噂が立ったのには、それなりの理由もあるんですよ。

本稿では、青サブがたどってきた歴史を世代ごとに振り返りながら、不人気説の正体と、ゴールド無垢をはじめとする派生モデルの魅力まで、ゆっくりとお話ししていこうと思います。

「青サブは不人気」という噂の正体

まずは、気になる不人気説から片付けておきましょう。

結論から言えば、青サブそのものが不人気だったことは一度もありません。

ただ、ある時期のある仕様が、時計ファンから厳しい評価を受けたことがあった。

その記憶が「不人気」という言葉になって、今も一人歩きしているんですよ。

ステンレスのサブとは違う立ち位置

ロレックス サブマリーナー 青サブ

画像引用:ロレックス 公式サイト

不人気説の背景を理解するには、まず青サブの立ち位置を知っておく必要があります。

サブマリーナーの基本は、黒い文字盤のステンレスモデルです。

道具としての無骨さを持ちながら、スーツにも合わせられる万能さが、多くの人に愛されてきました。

一方の青サブは、ステンレスとゴールドのコンビやゴールド無垢のケースに、青い文字盤とベゼルを組み合わせた華やかな仕立てです。

休日やリゾートでこそ映える時計ですから、「毎日使える一本」を求める人からは、少し距離を置かれることもあったんですよ。

ですが裏を返せば、それだけ個性がはっきりしているということ。

ロレックスの華やかなスポーツモデルの中で、青サブほど誰もが知る存在はそう多くないでしょう。

マット文字盤への厳しい評価

ロレックス サブマリーナ 青サブ

画像引用:ロレックス 公式サイト

不人気説が生まれた直接のきっかけは、2009年頃に登場した新世代モデルにあります。

このモデルでは、それまでの艶やかな青い文字盤に代えて、光沢を抑えたマット仕上げの文字盤が採用されました。

ところが、これが時計ファンの間ではすこぶる評判が悪かったんですよ。

「青サブらしい輝きがない」「のっぺりして見える」。

そんな声が相次ぎ、ロレックスはわずか4年ほどでマット文字盤を取りやめ、放射状に光る従来通りの仕上げへと戻しています。

ロレックスがここまで早く方針を改めるのは、珍しいことです。

この一件が「青サブは不人気」という噂の出どころになったわけですが、不評だったのはあくまで文字盤の仕上げであって、青サブそのものではない。

ここは誤解のないようにしておきたいところです。

青サブ40年の歩み

ここからは、青サブが歩んできた歴史を、世代ごとに振り返っていきましょう。

大きく姿を変えずに作り続けられてきた時計ですが、その中身は時代ごとに着実に進化してきました。

その変遷を知ると、一本一本の青サブがぐっと味わい深く見えてくるはずですよ。

始まりはRef.16803から

ロレックス サブマリーナ 青サブ

青サブの歴史は、1980年代後半に作られていたRef.16803から始まります。

それまでのサブマリーナーは、ステンレスかゴールド無垢のどちらかしかありませんでした。

そこへ、ステンレスとゴールドを組み合わせたコンビモデルとして登場したのがこの時計であり、同時に初めて青い文字盤が採用されたサブマリーナーでもあったんですよ。

ムーブメントは毎時28,800振動のクロノメーター、Cal.3035。

防水性能は300mと、ダイバーズウォッチとして申し分のない実力を備えていました。

道具としての時計に、華やかさという新しい価値を持ち込んだ。

その意味で、Ref.16803はサブマリーナーの歴史における一つの転換点だったと私は思います。

20年続いた名作Ref.16613

ロレックス サブマリーナ 青サブ

Ref.16803の後を継いだのが、1989年頃から2009年頃まで、およそ20年にわたって作られたRef.16613です。

ムーブメントはさらに信頼性を高めたCal.3135となり、精度の安定性とメンテナンスのしやすさが大きく向上しました。

これほど長く作られた時計ですから、その間に細かな改良も重ねられています。

2000年前後には夜光塗料がトリチウムからルミノバへ変わり、2003年頃には偽造防止のために風防へ王冠マークの透かしが入り、2007年頃には文字盤外周のリングにロゴの刻印が施されるようになりました。

同じ型番でも年式によって表情が違う。

それを見比べる楽しみがあるのも、長寿モデルならではの醍醐味なんですよ。

今も「青サブといえばこれ」という方が多いのは、この20年の積み重ねがあってこそでしょう。

紫に化けたバイオレットダイヤル

ロレックス サブマリーナ 青サブ

Ref.16613の歴史の中で、ひときわ語り草になっているのが「バイオレットダイヤル」です。

主に1990年代前半の一部の個体に見られるもので、本来は青いはずの文字盤が、紫がかった色に見えるんですよ。

その理由は、製造時期や文字盤を作った工場の違いによるものと言われています。

ロレックス サブマリーナ 青サブ

斜めから光を当てると、紫の色味がよく分かります。

面白いのは、その色味が個体ごとにまったく違うことです。

ほとんど青と見分けがつかないものもあれば、正面から見ても鮮やかな紫に見えるものもある。

作り手が意図しなかった偶然が、結果としてコレクター垂涎のレア個体を生んだ。

時計の世界には、こうした思いがけない物語が潜んでいるから面白いのです。

セラミックの新世代Ref.116613LB

ロレックス サブマリーナ 青サブ

画像引用:ロレックス 公式サイト

2009年頃、20年続いたRef.16613に代わって登場したのが、Ref.116613LBです。

ケースの大きさや防水性能、ムーブメントといった基本的なスペックは先代を受け継ぎつつ、ベゼルには傷や色褪せに強いセラミック素材が採用されました。

アルミのベゼルは長年使ううちに色が抜けていくものですが、セラミックならいつまでも鮮やかな青を保てる。

これは、長く使う時計として大きな進化だったんですよ。

ケースやブレスレットも重厚感を増し、より現代的な高級時計らしい佇まいになっています。

この世代は、2020年に後継のRef.126613LBへと役目を引き継ぐまで、新しい青サブの顔として活躍しました。

不評から一転、注目されるマット仕上げ

ロレックス サブマリーナ 青サブ

先ほどお話しした不人気説の主役が、このRef.116613LBの初期に使われたマット仕上げの文字盤です。

2009年頃から2013年頃までの、およそ4年間だけ作られたものですね。

当時は確かに評判が芳しくありませんでした。

けれど時が経った今、このマット文字盤に改めて注目する声が出てきているんですよ。

理由は単純で、製造期間が短く、市場に出回る数が少ないからです。

不評だったがゆえに大切にされなかった個体も多く、状態のよいものはさらに限られます。

かつての不人気が、時を経て希少性という価値に変わっていく。

これは時計の世界ではよくある話で、だからこそ一時の評判だけで時計を判断してはいけないと、私は常々思っているのです。

輝きを取り戻したサンレイ仕上げ

ロレックス サブマリーナ 青サブ

マット仕上げが取りやめられた2013年頃からは、文字盤が中心から放射状に光を反射するサンレイ仕上げに改められました。

光の当たり方によって明るい青から深い青へと表情を変えるこの文字盤は、まさに夏の海そのものです。

時計ファンからは「青サブ本来の輝きが戻ってきた」と歓迎され、青サブは再び夏の定番ダイバーズとしての地位を取り戻しました。

一度の失敗を素直に認め、ファンの声に応えて改める。

そうした姿勢もまた、ロレックスが長く信頼されている理由の一つなのかもしれません。

不人気説の顛末は、結局のところ、青サブがいかに愛されているかを物語るエピソードだったと言えるでしょう。

ゴールドが際立つ派生モデルたち

青サブには、コンビモデルのほかにも派生モデルが存在します。

その多くは18金イエローゴールドのケースを持つもので、コンビよりもさらにゴージャスな存在感を放ちます。

2008年にはホワイトゴールドのモデルも加わり、素材の選択肢はさらに広がりました。

ここでは、それぞれの派生モデルが持つ物語を見ていきましょう。

フジツボダイヤルのRef.16808

ロレックス サブマリーナ 青サブ

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Ref.16808は、初代青サブの時代に作られたイエローゴールド無垢のモデルです。

なかでも語り草になっているのが「フジツボダイヤル」と呼ばれる文字盤で、インデックスの縁取りが大きく、夜光部分が小さく見えるのが特徴なんですよ。

その見た目が、岩に張り付いたフジツボに似ていることから、この愛称で呼ばれるようになりました。

ニップルダイヤルという呼び名もあります。

わずかな期間しか作られなかったため流通数が少なく、今では希少なコレクターズアイテムとして高く評価されています。

初期の青サブが持っていた、どこか手作りの温もりを感じさせる一本です。

紫の文字盤もあるRef.16618

ロレックス サブマリーナ 青サブ

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Ref.16618は、20年続いた二代目青サブのイエローゴールド無垢モデルです。

コンビのRef.16613と同じ時代を歩んできたこのモデルにも、やはりバイオレットダイヤルの個体が存在するんですよ。

紫がかった文字盤に青いベゼル、そしてイエローゴールドのケース。

三つの色が重なり合う様子は、なんとも言えないゴージャスさを放ちます。

コンビモデル以上に流通数が少ないため、バイオレットのゴールド無垢となれば、出会えること自体が幸運と言ってよいでしょう。

ダイヤを纏ったRef.116613GLB

ロレックス サブマリーナ 青サブ

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Ref.116613GLBは、セラミックベゼル世代のRef.116613LBの文字盤に、8ポイントのダイヤモンドを配したモデルです。

2014年頃には早々に生産を終えており、文字盤がサンレイ仕上げに切り替わる前だったため、マット仕上げのみの存在となりました。

つまりこのモデルは、不人気説の主役だったマット文字盤を、ダイヤとともに今に伝える生き証人でもあるんですよ。

製造期間の短さと特別仕様という希少性から、今後の評価がどう動くのか、気になる一本と言えるでしょう。

新世代の金無垢Ref.116618LB

ロレックス サブマリーナ 青サブ

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Ref.116618LBは、セラミックベゼル世代のイエローゴールド無垢モデルです。

先代のRef.16618と同じく、腕元で圧倒的な存在感を放つゴージャスな一本なんですよ。

この型番にも初期にはマット仕上げの文字盤がありましたが、ゴールドの華やかなケースとはどうにも相性がよくなかったようです。

そのため、サンレイ仕上げに切り替わった2014年頃以降の個体のほうが、圧倒的に支持を集めています。

時計は、素材と仕上げの組み合わせ一つで印象ががらりと変わる。

そのことをよく教えてくれるモデルだと感じます。

白い金のRef.116619LB

ロレックス サブマリーナ 青サブ

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長らく、青サブといえばコンビかイエローゴールドというのが常識でした。

その常識に一石を投じたのが、2008年のバーゼルワールドで発表されたRef.116619LBです。

ケースにはホワイトゴールドが使われ、一見ステンレスにも見える落ち着いた色合いの中に、本物の素材だけが持つ重みと艶が宿っています。

サブマリーナーの中でもかなり高価な部類に入るモデルで、ダイヤを使わないサブマリーナーとしては最上級の存在なんですよ。

見せびらかすための贅沢ではなく、自分だけが知っている贅沢。

そんな大人の楽しみ方を体現した一本だと、私は思います。

まとめ

「青サブは不人気」という噂の正体は、一時期採用されたマット仕上げの文字盤が不評だった、というだけの話でした。

むしろその顛末は、時計ファンがいかに青サブの輝きを愛しているかを物語っています。

1980年代後半にRef.16803として生まれてから、Ref.16613、Ref.116613LB、そして現行の世代へ。

青サブは大きく姿を変えることなく、少しずつ磨き上げられながら、40年近い歴史を紡いできました。

その途中で生まれたバイオレットやフジツボといったレア個体、ゴールド無垢の派生モデルもまた、この時計の物語を豊かにしています。

一時の評判に流されず、長い歴史の中で育まれてきた本当の価値を見る。

それこそが、一生付き合える時計と出会うための近道なのではないでしょうか。

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